【Eコマース業界地図 「物流編」特集】 注目高まる「モール物流」「スマートロジ」

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 EC事業者の「物流」支援サービスを、ECのネットメディア「Eコマースコンバージョンラボ(eccLab)」と共同でまとめた。サービスマップには物流代行サービスに加えて、宅配サービスや倉庫管理システム(WMS)などもカテゴリー別に収録した。物流代行サービスでは自動化設備などを導入し、効率化を図っている「モール物流」「スマートロジスティクス」の注目度が高まっている。

 「宅配クライシス」の影響で物流がEC企業にとって経営戦略上の重要課題となった。大手ECモールはこの逆風を追い風に変えようと、物流サービスを強化している。
 アマゾンジャパンは今春、貨物軽自動車運送事業の営業許可を持つ個人事業主に配送を委託する「Amazon Flex(アマゾンフレックス)」を開始した。独自の配送網の網目を細かくし、配送サービスを安定化している。楽天は「ワンデリバリー」構想を掲げ、スマホアプリで購入から配送状況の確認まで完結できるサービスを整備しようとしている。
 モール出店者はモールの物流サービスを活用した方が売り上げを伸ばせる。複数モールに出店する事業者は、在庫を効果的に分けることも検討すべきだろう。
 大手物流会社は自動化技術を導入し、複数のクライアントによって設備を共有することで効率化を目指す「スマートロジスティクス(スマートロジ)」の提供を始めている。
 「スマートロジ」は個別の要望に対応する柔軟性に欠けるが、人材不足がさらに進む中、次世代の物流サービスとして期待を集めている。

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