【Ｅコマース業界地図　「運営業務管理編」特集】　Ｈａｍｅｅ〈「ネクストエンジン」〉／純増数が過去最高／外部連携、顧客対応の強化が奏功

　Ｈａｍｅｅ（ハミィ）が提供するネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」は１９年４月期、導入社数の純増数において過去最高記録を更新した。導入社数は前期末から５２７社増え、３６２２社に達した。外部サービスとの連携を強化したり、一部をアウトソーシングするなどして顧客対応（ＣＳ）体制を強化したりした点が導入社数の拡大につながった。
　「ネクストエンジン」はＡＰＩを開放し、外部のパートナー企業が機能（アプリ）を開発できる環境を用意。機能が次々と追加されるため、サービスの拡張性が高い。
　今年６月には連携パートナーをランク分けし、紹介するサイトを開設。パートナーサービスを多角的に紹介し、導入企業に利用を促している。
　昨年１１月には、顧客対応を行うＥＣパートナー部をカスタマーサクセスマネージメント部に刷新した。問い合わせ対応の対応率を高めるため、一時対応はアウトソーシングした。
　経験豊富な社内スタッフは、新規導入企業を手厚くサポートしたり、複雑な問い合わせに対応したりするようにしている。
　「『ネクストエンジン』を導入することで導入企業さまの顧客体験（ＣＸ）価値を高めることができるかを追求している。資金調達や商品開発からマーケティング、販売業務管理まで商流全体に付加価値を提供できるサービスになりたい」（比護則良プラットフォーム事業部長）と話す。