システム開発を行うシナジーマーケティング(本社大阪府、田代正雄社長)は、クライアントがCRMサービスを提供する中で直面する悩みを解消するべく、アウトソーシングサービスを提供している。会員情報の分析や、ウェブアクセスの解析なども、アウトソーシングサービスとして提供できるという。同社独自のCRMツールとともに利用すれば、顧客関係管理を同社に一気通貫で任せることも可能だ。
同社では、主力のCRMツールとして、メール配信や顧客情報の一元管理ができるクラウド型CRMシステム「Synergy!(シナジー)」を提供している。通販事業者など2000社以上に導入されており、同社売上高の8割以上を占めているという。
ただ、「『シナジー』だけでは、他社のCRMツールとの差別化が難しい」(UX本部マーケティング部・内田純矢部長)のだと言う。「お客さまからは『ツールを使いこなせない』『他の業務もありCRM施策に時間を割くゆとりがない』といった悩みの声が寄せられることも多い。こうした声を受けて、『シナジー』を立ち上げた2000年代前半から、CRM施策に関するアウトソーシングサービスの提供も行っている」と説明する。
「特に衣料品のECを展開する事業者は、ツールの運用に行き詰まるケースが多い」(同)のだという。「CRMにおいて、『ハード』ともいえる、CRMツールの提供にとどまらず、『ソフト』である人的支援も積極的に行うことにより、顧客満足の向上につなげている」(同)と話す。
同社では、広告運用からウェブサイトの制作まで幅広いアウトソーシングサービスを提供している。
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