【EC元気県レポート〈岐阜ネット経済新聞〉】

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

岐阜県では、県や中小企業支援団体、商工会議所などが県内のEC企業の支援を行っている。県では、売り上げアップを図るためのセミナーを開催したり、ECの支援施設を立ち上げたりしており、ECでの販売ノウハウを持たない中小事業者でも、EC事業に取り組みやすくなるよう、環境づくりを進めている。県内EC事業者の販売力を高めることにより、全国から消費を呼び込むことに狙いがある。

 岐阜では県の成長戦略・雇用戦略の一環として、EC企業支援を行っている。実際の支援は、県の地域産業課と(公財)ソフトピアジャパン(事務局大垣市、熊坂賢次理事長)が連携して実施している。10年には、県内のEC事業者の交流会として「ぎふネットショップマスターズ倶楽部」を立ち上げた。同会では、「ネットショップ道場」と題した、EC企業の売り上げアップを目的としたセミナーなどを実施している。
 岐阜県は複雑な地形で、広大な面積を持つ。県内を移動するだけでも一苦労するケースが少なくない。そこで県では、各商工会議所と連携することにより、大垣市や岐阜市などの県内の中心地以外の各地域でも、セミナーや交流会を開催するようにしている。
 14年5月には、ソフトピアの施設内に「ぎふネットショップ総合支援センター」を設立した。同センターでは、EC事業に関する各種相談を受け付ける。その他、EC業務に関連するシステムの体験学習なども、同センターで行える。
 施設は大垣市にしかなかったため、利用が難しい県内の事業者も少なくなかった。そこで、15年5月には、県南東部に位置する土岐市の商工会議所に、支所を開設した。
 さらに県では、12年から県内の高校生を対象としたネットショップ人材育成支援事業「ぎふネットショップハイスクール」も開始した。県内の現役ネットショップ店長を講師に迎えて、高校生にネットショップに関する実践的な教育を実施している。

(掲載記事)
・「ぎふネットショップマスターズ倶楽部」県内EC企業400社が利用
・「ぎふネットショップ総合支援センター」大垣にEC支援施設を用意
・「ぎふネットショップハイスクール」高校生の人材育成事業に注力

【岐阜ECショッパーズファイル】
西濃・ネコ関連グッズEC「ネコリパブリック」/ベーグルEC企業が異業種に参入
中濃・加工肉を販売「肉の御嵩屋」/こだわりの加工肉をネットで販売
東濃・陶器専門店「名入れ食器のギフト サチスタイル」3年で売り上げが4倍に

【ネットショップ見聞録・岐阜編】
MID International/大きい服に特化し年商7億円/売り上げは年々10%の伸長

【インタビュー】
eSPORTS富田義智社長/PB商品開発が成長の要/毎年20%超の売上増を実現


(続きは「日本ネット経済新聞」5月21日号で)

関連リンク・サイト

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ