1998年創業で、輸入雑貨や家具の販売を手掛けるダルトン(DULTON、本社静岡県、佐藤弘志社長)は、雑貨店への卸売りや直営店舗の運営、ECサイトなど幅広い販路で消費者との接点を増やしている。
ダルトンのコンセプトは「便利ではないが、ユーザーに心の豊かさを感じてもらえるような商品を提供すること」。社内にバイヤーが複数人在籍し、海外各国での買い付けや製品開発を行っているという。
卸売りは、問屋や雑貨店向けのルート営業が中心。16年4月にコーポレートサイトの刷新に合わせ、一般消費者に販路を積極的に広げることを目的に、ECサイト「DULTON ONLINE SHOP(ダルトン・オンライン・ショップ)」を立ち上げた。
ECサイトで販売する商品数は約6500品目。取扱商品は、直営店、ECサイトでそれぞれ一部限定商品を販売することで相互集客につなげている。会員数は約6万人。このうち6割が女性で、30代以上が多いという。
17年に会員カード機能を付加したスマホアプリを導入。ポイントが相互利用できるほか、直営店で開催するイベントの告知などに生かしている。ECサイトを通してアプリ内でも店舗在庫を確認できるように利便性を高めた。
■検索機能で接客力が向上
ビジネスサーチテクノロジ(BST、本社東京都、川邉雄司社長、(電)03―3498―6922)が提供する、サジェスト機能「ポップリンク」と、ECサイト内検索サービス「ポップファインド」を18年7月に導入した。構築していたカートからの紹介で導入を決めたという。
カテゴリーや商品点数が多く、既存の検索機能では、目的の商品がヒットしないようなケースが増えてきたこともあり、導入を検討していた。特に、受注の7割を占めるスマホからの検索に見づらさもあったという。「商品を具体的に把握していないとヒットしづらくなっていた」(直営グループ オンライン戦略・齋藤理紗氏)と話す。
導入後の成果について、接客が向上したことに加え、検索中のサジェストで複数のイメージ画像を見せることができるようになり、目的の商品以外もレコメンドして見てもらえるようになった。
さらに、メルマガの配信やSNSなどで個別にリンク先のページを制作する必要があったが、検索を使ってキーワードやカテゴリーで絞り込んだ商品一覧ページを簡単に作れることで手間を省けるようになり、「業務効率が大幅に改善された」(齊藤氏)と話している。
また、商品の検索性が向上したことで、営業先や社内でサイトをウェブカタログとして利用する機会が増えたという。
〈「ポップリンク」「ポップファインド」 サービス概要〉
「ポップリンク」
サイト内検索でキーワードが入力された際に、入力候補キーワードの表示や、キーワードから予測される商品の詳細ページへのリンクを画像とともに表示するサービス。商品名の候補を先に補完表示することで、入力ミスや勘違いによる検索の不一致を解消する。詳細ページにリンクさせることにより、商品情報が顧客の目に触れる機会を増やす。
「ポップファインド」
タグの設置とデザイン調整のみで簡単に実装できるECサイト内検索サービス。JavaScriptタグの設置とCSSなどによるデザイン調整のみで利用できる。
【Eコマース業界地図〈「転換率向上支援サービス編」〉】 〈【サイト内検索エンジン】「ポップリンク」など導入事例〉ダルトン・オンライン・ショップ/業務効果が大幅に改善/目的商品以外もレコメンド可能
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