【〈図解〉ネットショップ管理システム】 三愛ケーアールディ〈「マイティ通信販売」〉/受注処理、顧客管理を円滑化

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黒田英樹社長

黒田英樹社長

システム開発の三愛ケーアールディ(本社大阪府、黒田英樹社長)は03年から12年間、受注処理、顧客管理サービス「マイティ通信販売」を提供している。市販の会計ソフトと連携が可能で、ECや電話、FAXによる通販事業の販売管理を自動化できる。サービスはEC事業者のサーバーにインストールするオンプレミス型で提供する。初期費用のみの負担で長期間利用可能な点を強みにする。導入価格は、1ユーザーの利用で25万9200円(税込)。

 「マイティ通信販売」は、15年4月末時点で918社のEC事業者が導入している。複数店舗間の受注処理自動化による業務の効率化や、受注データをもとにした売り上げ分析機能といったシステムの多機能さがEC事業者の支持を受けているという。
 システムを導入したEC事業者は、受注処理などにかかる時間の削減から「顧客対応に割く時間を作れ、増収に役立った」(くれない・津田昌宏社長)と話す。
 「マイティ通信販売」は、フォローメールの自動作成、一斉送信機能を備える。システム上でメール送付の条件を登録し、条件ごとに件名や内容を登録すれば、条件を満たした顧客にシステムが自動でメールを作成して送付する。フォローを実施しやすくし、顧客流出の抑制や休眠顧客への販促につなげる。
 三愛ケーアールディでは、EC事業者の事情に合わせたカスタム開発が実施できる点を強みにしている。「お客さまの希望に応じて、外部システムとの連携も柔軟に調整できる」(黒田社長)としている。
 基本機能は定期的にアップデートを実施。オプションで提供しているオンラインサポートの会員企業には、約2カ月ごとにアップデートを行っている。
 「マイティ通信販売」は多店舗運営支援も得意としている。20以上のECモールやカートシステムに標準対応。ネット卸サイトといったBtoB関連のEC支援サービスも含んでいる。決済では「NP後払い」といった後払い決済、コンビニ決済サービスとも連動する。
 会計ソフトと連動させることで、売り上げ分析をより詳細に行え、「伝票ごとに決済手数料、モールロイヤリティなど原価計算ができるので詳細な粗利益額が管理できる」(同)と言う。
 「マイティ通信販売」に登録できる伝票や、商品などのマスタ情報のデータ件数は無制限としている。EC事業者の受注件数が拡大した際も柔軟に対応が可能となっている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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