〈幼児用食品EC〉 子育て・共働き世帯の利用拡大/相談受付や診断機能が普及を後押し

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 幼児用食品のネット通販市場が拡大している。コロナ禍を機に、幼児食を見直す子育て世帯や共働き世帯の親が増加。こうした変化に、冷凍の幼児用食品として提供するEC各社の動きが活発化している。ウェブやSNSで、食育相談を受け付けたり、専門家による食事の監修、食事診断などが行える環境も需要拡大に寄与している。離乳食と比べて幼児食に関する情報は少ないとされ、新たな市場として注目が集まりそうだ。

■家族利用進む

 子ども向けのおやつの開発・販売を行うコロッケ(本社北海道、萩原美緒社長)は20年7月から、北海道の食材を使用した1歳からの野菜アイス「Pocco(ぽっこ)」をネットで販売している。子育て世帯を中心に販売が伸長し、昨今は子どもだけでなく、家族で利用する動きが進む。
 21年2月には定期販売を可能にするためアプリでの提供を開始。「ぽっこは販売開始から1カ月で商品は完売。アプリにしてからは、計画の10倍以上の新規顧客流入がある」(萩原社長)と話す。
 ぽっこは、夕飯前の空腹な子どもたちに着目。これまで子どもにスナック菓子を提供していた習慣から、「野菜やフルーツで上機嫌になった」(同)というヒントを得た。これらを元に、夕食前の30~40分に困っている家族は多いとみて本格展開した。現在、ユーザーからは「アイスデビューとして使いたい」「罪悪感のないおやつを探していた」「家族全員で共有できる安心なアイスがほしかった」「離乳食のバリエーションを増やしたかった」といった反応があるという。


■D2Cモデル採用

 子育て家庭向けライフスタイルブランド「the kinedet(カインデスト)」をEC展開するMiL(本社東京都、杉岡侑也社長)は、D2Cモデルを採用して販路を拡大している。ベビーフードを中心に、販売数は2年で70万食を突破した。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月1日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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