ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月29日から3日間、東京・青海で開催されたアウトレットフェスティバル「TOKYO OUTLET WEEK」にカフェを出店した。店内に「DeNAショッピング」で販売しているインテリアを設置し、モールで売れ筋のコーヒーやスイーツを販売した。イベントは20代女性が多く集まるため、「DeNAショッピング」内で4月に創刊した20代女性向けの提案型ウェブマガジン「Lily(リリー)」を訴求した。
カフェの名称は「Lily Cafe」。ウェブマガジンの「リリー」は、モデルが着用している服や雑貨が「DeNAショッピング」で購入できる仕組みとなっている。
DeNAが出店者に「こういったテイストの服が欲しい」と提案し、出店者から送ってもらった服でコーディネートをしている。このため、出店者には広告料金が発生していない。
「ネット専業のブランドの価値を高めることが『リリー』のコンセプト」(田中慎也ショッピングモール事業部長)としている。
カフェの来場者数は3日間で約1000人だった。カフェではメニューやポスターなどに、特設サイトに遷移できるQRコードを付けた。特設サイトではカフェで販売しているスイーツや設置しているソファなどが購入できるようにした。
アパレルのイベントにカフェを出店した理由について「ブランドが出展するイベントなので、アパレル商品が売れているDeNAショッピングだが、モール自体が出店するのは少し雰囲気が違う。訴求を強化している食品、美容、健康分野をアピールする方法を考えた」(同)と話した。
カフェ出店を機に、「DeNAショッピング」にまだ出店していないスイーツの人気ネットショップ「バニラビーンズ」(運営=チョコレートデザイン)に営業したところ、DeNAの考えに賛同してモールへの出店を決めたという。
ディー・エヌ・エー/20代向けイベントでカフェ出店/ウェブマガジンとモールの利用促進に
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