〈住設EC企業〉 修繕・リノベーションの需要増/コロナ禍で受注増の事例多数

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 新型コロナウイルスで、住設EC企業が取り組むネットリフォーム(住設機器と工事費のセット販売)の需要が増加している。楽天は住設カテゴリーの需要が伸びているとしており、モール内セールで住設系の販促も行っている。住設ECのライフワン(本社東京都)は、20年2―8月度の売り上げが25%増で推移。高山ガラス(本社埼玉県)は、上半期の売り上げが2倍に、永野設備工業(本社大阪府)はリフォーム受注が上半期に2割増だった。WAKUWAKU(本社東京都)は、部分的にリノベーションを行う「プチリノベ」が人気だ。コロナは住設EC各社に受注増をもたらしている。

■ステイホームが需要喚起

 楽天市場は20年4―6月期のショッピング流通総額が前年同期比48.1%増となった。「住宅のリフォームサービスが好調に推移している」(広報課)と説明。「サービスのユーザー認知が拡大していることが後押しして、直近でも非常に好評」(同)としている。
 リフォームサービスの具体的な販売数額は非開示だが、楽天によれば、「ステイホーム」の長期化が好影響を与えているという。住環境を快適にするため、住設機器の修繕に対する需要が高まっていると分析する。中でも、「ビルトインコンロ」「食器洗い乾燥機」「便座」「エアコン」「給湯器」などの設備機器は、使用頻度が高く、「故障や買い替えのスピードが早まっているとリフォーム会社からの声もある」(同)と話す。


■給付金、キャッシュレスも好影響

 住設ECサイト「ジュプロ楽天市場店」や「住の森楽天市場店」などを運営するライフワン(本社東京都、坂本貴志社長)の20年2―8月度のEC売上高は前年同期間比で25%増となった。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ