〈モール3社 15年1―3月期まとめ〉増税前の駆け込みが影響/楽天、ヤフー 前期実績下回るも内容は堅調に

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 楽天、ヤフー、ディー・エヌ・エー(DeNA)の大手モール3社の15年1―3月期におけるEC業績がまとまった。昨年の消費増税前の駆け込み需要が影響し、楽天とヤフーは前年同期の流通総額を下回った。しかし、楽天は2年間の平均成長率が14・2%増になっている。ヤフーは「ヤフーショッピング」の訪問者による購買率が2桁成長を維持。DeNAはこれまで若い女性がメーンユーザーだったが、ターゲット層を拡大したことで、ショッピングの流通総額は前年同期比2・5%増の164億円となった。

 15年1―3月期における楽天の国内EC流通総額(ネットスーパー、パッケージメディアなどを含む)は前年同期比1・2%減の5079億円、ヤフーのショッピング関連(LOHACOを含む)の流通総額は同0・8%減の1049億円と、いずれも微減となった。
 駆け込み需要で高額商品の注文やまとめ買いが目立ったため、楽天、ヤフーともに前年同期の流通総額を下回ったものの、購入者数は増加傾向にあるようだ。
 楽天は「楽天市場」で四半期中に1回以上買い物をしたユーザー数が同1・8%増の1535万人となった。ヤフーも通期(15年3月期)でみると、実数は非公表だが「ヤフーショッピング」の購入者数が前期より1桁半ばの増加率だったとしている。
 ヤフーは購入者が増加しただけでなく、購入率も2桁成長となった。商品数が3月末時点で前年同月比68%増となる1億6000万品目に増加したことが購入率アップの要因とみている。
 DeNAのショッピング分野(auショッピングモール、SEIYUドットコムなどを含む)は、食品・日用品に力を入れたことで購入者層が拡大、15年1―3月期の流通総額は前年同期を上回った。

(続きは日本ネット経済新聞 5月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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