〈健康食品EC市場〉 ダイエット商材に活気/巣ごもりで運動不足が影響か

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 3~5月の国内健康食品EC市場は、ダイエット関連がにわかに活気づいた。新型コロナウイルスの影響による外出自粛から、サプリで運動不足を補おうという消費者が増えた可能性がある。ECに関するデータ分析を行うNint(ニント、本社東京都)によると、楽天市場の20年4月の「サプリメント」カテゴリーの売り上げ上位10品目のうち6品目を、酵素やサラシアといったダイエット関連商材が占めた(表参照)。置き換え型ダイエット食品「酵水素」シリーズをメインに扱うジェイフロンティアも、3~5月の売り上げが、19年の同期間と比較して20%伸びたという。モール以外も含め、ダイエットサプリのECは、活況のようだ。

■売上20%増の事例も

 ダイエットサプリECのA社は「昨年の3―5月よりも売れ行きが良かった」と話す。3―5月のダイエットサプリの売れ行きを聞いたところ、取材したEC企業5社のうち4社が、前年同期間よりも売り上げを伸ばしていた。
 健康食品通販のコンサルを行うダイレクトマーケティングゼロ(本社東京都)でも「酵素美容サプリを扱う企業の、4月の月商が前年同月比で20%増になったと聞いている」(マーケティング部)と話す。
 ダイエットサプリのECの売上高が前年比で伸びたというB社は、その要因について、「外出自粛による運動不足の影響で、ダイエットサプリが売れている」と分析する。ただ、「まだ分析できておらず、コロナの影響は分からない」と話す企業も複数ある。
 一方、ダイエット以外のサプリのECは、ダイエットサプリほど活況ではないようだ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月4日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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