米国アマゾンドットコムは1月30日、19年12月期の業績を発表、世界全体のアマゾンの直販売上高は前期比14.8%増の1412億4700万ドルだった。アマゾンの有料サービス「プライム」の会員数は、1億5000万人以上になったとしている。
日本銀行が発表している、「東京外為市場における取引状況(2019年中)」における平均為替レート(1ドル=109円)に照らして計算すると、アマゾンドットコムの世界全体のEC売上高は、日本円で15兆3959億円だった。
アマゾンドットコムの製品の売上高や、「プライムビデオ」などのネットサービスの売上高を合わせた、全社売上高は2805億2200万ドル、営業利益は前期比17.0%増の145億4100万ドルだった。
アマゾンドットコムのジェフ・ベゾスCEOは、「19年10―12月期では、これまで以上に多くの人が『プライム』に参加した。『プライム』の配送の高速化を行ったことで、米国の顧客のロイヤルティーが大幅に向上した」としている。
ほとんどがホールフーズの店舗の売り上げである「実店舗売り上げ」は171億9200万ドルだった。アマゾンの出品者の手数料売り上げなどを含む「サードパーティー販売サービス」の売り上げは、前期比25.8%増の537億6100万ドルだった。
アマゾンドットコムは、19年12月期における日本事業の売上高については、公開していない。アマゾン出品者のコンサルティングなどを手掛けるアグザルファ(本社東京都)の比良益章社長は、「アマゾンの日本事業についても、18年に比べて順調に推移していると考えられる」と話している。
米アマゾン 19年12月期/世界EC売上1412億ドル/プライム会員は1億5000万人以上に
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