良品計画/ECサイトを再開/システム移行のリスク懸念高まる

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再開した「無印良品」のECサイト

 良品計画は1月18日、19年12月31日から停止しているECサイトを再開した。停止期間は18日間となり、当初の想定よりも時間がかかった。基幹システムの入れ替え時に障害が生じたという。昨年から大規模ECサイトでのシステム障害が相次いでおり、システム移行のリスクに対するEC事業者の懸念が高まっている。
 良品計画は会計系・商品系の基幹システムの入れ替えに伴うメンテナンス作業、ECサイトと会員向けスマホアプリの利便性を高める更新作業のため、システムメンテナンスを実施した。
 当初は12月31日の午前0時にメンテナンスを開始し、1月1日の午後1時に終了する予定だった。
 スマホアプリは1月8日午後3時、サービスを再開したものの、アプリ経由でもネット購入はできない。アプリを店頭で提示してポイントをためることはできるが、商品検索や購買履歴、ポイント履歴の閲覧はできない。
 ECサイトは当初、1月上旬に再開する予定だった。1月13日にサービスの再開を1月下旬に延期すると発表した。
 「1月11日にネットストアの再開を試みたが、時折使用に耐え得る表示スピードを満たさなくなることが分かったため、再開を1月下旬に延期した」(広報)と説明する。


■攻めより守り重視に

 19年にはアダストリアやユナイテッドアローズなど、アパレル大手のECサイトにおいてシステム移行時に障害が生じ、サービス再開が大幅に遅れた。
 別のアパレル大手のECサイト担当者は、「リアルとネットのデータ連携や基幹システムとの連携など複雑化することで、障害が発生するリスクが高まっている。システム戦略において新しい機能に挑戦する”攻め”より、安定稼働を重視した”守り”を重視した方がいいという考えがEC業界で広まりつつある」と話す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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