アマゾンジャパン/FBA利用推奨を加速/期間限定で手数料引き下げ

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 アマゾンジャパンは12月23日、出品者に対して、20年3月1日から1年間限定で、対象カテゴリーの商品の販売手数料を引き下げると発表した。洋服やバッグなどの特定のカテゴリーのプライム対象商品が、手数料引き下げの対象だ。アマゾンジャパンは同日、新規にFBA(※)を利用する出品者の手数料を一部無料にする発表もしており、FBAの利用を促す動きを加速させている。
 Amazonでの販売手数料が引き下げとなる期間は、20年3月1日~21年2月28日までの1年間だ。「服&ファッション小物カテゴリー」の商品で、プライム対象(FBAを利用しているか、マケプレプライムを利用している)商品の売り上げ合計が税込3000円を超えた部分が対象となる。通常、販売手数料は販売価格の15%だが、8%に引き下げられる。
 「シューズ&バッグカテゴリー」についても、プライム対象商品の売り上げ合計が7500円を超えた場合、7500円を超えた部分に対して、販売手数料が15%から5%に引き下げられる。
 例えば、Amazonでプライム対象のTシャツを4500円で販売した場合、販売手数料は従来675円だったが、570円(3000円×15%+1500円×8%=570円)になるとしている。
 アマゾンジャパンは20年4月1日以降、初めてFBAを使ってAmazonに出品した商品について、特定のプログラムに登録すれば、在庫保管手数料や在庫の返送保管手数料を無料にすることも発表している。
 FBAを利用すれば、「プライム対象」の商品とすることができる。販売手数料の一部引き下げと、FBA手数料の一部無料の施策は、Amazonが、FBAの利用を促すための施策だと考えられる。


 ※FBA…アマゾンの物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン」。Amazonの出品者が、Amazonに商品の在庫を預けると、Amazonが商品の管理・梱包・発送・配送を代行してくれる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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