青山商事は11月4日、神奈川・大和市の物流拠点を本格稼働させた。物流会社のダイワコーポレーションが新設した物流施設の一部を賃借したもので、ECの在庫を保管する。分散していたECの在庫を一カ所に集約することで、物流業務を効率化。サービスの拡充と事業拡大を図る。
本格稼働させたのは「ロジスティクスセンター横浜町田」。延べ床面積約9万5000平方メートルのうち、約7500平方メートルを賃借した。賃借スペースには10万着以上のスーツを格納することが可能となる。
これまで、「洋服の青山」と「ザ・スーツカンパニー」の2業態のEC在庫を別々の物流センターで保管。受注商品の補正、梱包、仕分け、出荷も業態別に行っていた。「ザ・スーツカンパニー」のEC在庫は、来春以降の移管を予定している。
青山商事はネットとリアルの融合型店舗「デジタル・ラボ」の導入のほか、商品の「店舗試着予約」や「店舗取り置き」など、実店舗を活用したECサービスを展開している。
今後、デジタル戦略を一層強化していくためには、十分なキャパシティーとアクセス面の高い利便性を備えたEC特化の物流拠点が必要と判断。今回の物流センターを開設した。
青山商事/ECの在庫を集約/神奈川の物流拠点が本格稼働
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