ビックカメラ 19年8月期/EC売上1000億円突破/オムニチャネルを一層強化

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 ビックカメラグループの19年8月期連結EC売上高は、前期比25.1%増の1081億円だった。EC売上高が1000億円を突破したのは初めて。ビックカメラグループはオムニチャネル化の強化を進めており、実店舗における電子棚札の導入や、ネットからの商品取り置きサービスなどでユーザーの利便性向上に努めている。オンラインとオフラインが融合した運営を通し、顧客接点を増やしている。
 ビックカメラは18年11月、スマホのアプリ機能を刷新。実店舗に陳列した商品のバーコードを読み取ると、ECサイトで同商品の詳細情報を把握することができるようにした。
 実店舗への電子棚札の導入も進めており、ECサイト上で表示している価格を実店舗でも把握できるようにした。
 ECサイトから取り置きの依頼が入った商品の電子棚札は、点滅する仕掛けになっている。スタッフがすぐに商品を確認してユーザーに提供できるようにする施策だ。
 楽天とビックカメラが共同して運営する「楽天ビック」でも、18年から取り置きサービスの提供を開始している。従来、店頭のスタッフが行っていた値札の差し替え作業も不要になった。
 EC売上高はビックカメラ、コジマ、ソフマップのEC売上高と、楽天ビックへの卸売り上げを合算したもの。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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