ECモールを運営するストライプデパートメント(本社東京都、石川康晴社長)は9月12日、百貨店向けにECサイトの運営を代行するサービスの提供を開始した。固定費無料で百貨店のECサイト構築から運営代行まで手掛ける。地方で百貨店を運営する大和やトキハ(本社大分県、池辺克城社長)と業務提携を締結し、9月12日にECサイトを開設した。
新サービス「DaaS(Department EC as a Service)」は、ストライプデパートメントのECプラットフォームを活用し、百貨店の独自ECサイトの構築から運営まで行う。百貨店に初期費用やランニングコストはかからない。会員獲得や購入金額に応じて、ストライプデパートメントから百貨店に手数料を支払う。
百貨店は自社の取り扱いブランドだけではなく、ストライプデパートメントが取引している約1000ブランドを自社のECサイトで販売することができる。自社の顧客にECサイトを周知し、関係性を強化することが可能だ。
大和は「お客さま満足を追求し続けるという当店の姿勢に合致することから、今回の取り組みを始めることにした。お客さまに楽しく利用していただけるようしっかりと呼び掛けを行い、成果につなげたい」(岡本志郎常務取締役営業本部長)と意気込む。
トキハは、「今回の提携により地域のお客さまに、地方には不足しているファッション提案サービスを提供できるようになった」(植山浩文常務取締役営業企画担当MD統括部長)としている。
ストライプデパートメントは今後も、他の地方百貨店に参加を呼び掛けていく。
ストライプデパートメント/百貨店のECを支援/固定費無料で構築から運営まで
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