アマゾンジャパン/他社物流囲い込みも視野か/ロッカー・置き配で自社配送網拡大

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アマゾンはファミリーマートなどと提携し、自社配送の受け取り場所を増やす

 アマゾンジャパンが自社物流網を急拡大させている。アマゾンジャパンは9月18日、アマゾン専用の宅配ロッカーを、首都圏を中心に、年内に200カ所設置すると発表した。7月には、置き配の対象エリアの拡大も発表。再配達不要の配送方法を続々と拡充する背景には、アマゾンジャパンが直接契約した個人ドライバーが商品を配送する「Amazon Flex(アマゾンフレックス)」のドライバーが増加していることがあるようだ。「アマゾンはアマゾン以外の他社物流を囲い込んでいくだろう。アマゾンの出品サービスの利用者は、FBAを利用することが、将来的に必須になるだろう」と話す専門家もいる。

■急拡大するドライバー

 「アマゾンフレックス」は、軽バンなどの軽貨物車を持つ個人のドライバーが、空いた時間に、アマゾンの商品を配送できる仕組みだ。19年4月から本格スタートした。19年9月末時点では、東京・神奈川・愛知の一部地域で、「アマゾンフレックス」の登録ドライバーによる配送が実施されている。
 ドライバーは、スマホで専用のアプリをダウンロードし、必要事項を登録すると、「アマゾンフレックス」に参加できる。登録にあたっては、運輸局に貨物軽自動車運送事業(黒ナンバー)の届け出を行い、届出書などの書類を、アプリ経由でアマゾンに提出する必要がある。
 登録したドライバーは、アプリの中に用意された研修動画を見た上で、働く曜日と時間帯を設定。配達当日にアマゾンで荷物を積み込み、スマホアプリに表示されるルートに沿って商品を配送する。
 「アマゾンフレックス」に登録したドライバーに話を聞くと、「数千人のドライバーが登録している。日時によっては、登録したドライバーが配送件数よりも多く、仕事がない時もある」のだという。
 アマゾンジャパンのジェフ・ハヤシダ社長が、「自社で募集した個人宅配ドライバーによる配送を、来年にも首都圏などで本格的に展開する」と話したとする一部報道もある。札幌や福岡などの地方の大都市でも展開するのだという。


■配送品質の低下が課題か

 アマゾンでは、「アマゾンフレックス」を展開する一方で、アマゾンが直接配送契約を結んでいる小規模な配送会社である「デリバリープロバイダ(DP)」を全国で展開している。アマゾンは、「DP」の数を徐々に拡大させてきた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月3日号で)

「Amazon Flex」は4月から、首都圏で展開

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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