光文書院/教材のEC流通網構築/キャッシュレスで教員の負担減

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 出版社の光文書院(本社東京都、長谷川知彦社長)は7月5日、算数セットや裁縫セットといった、小学校の教材教具のECプラットフォーム「Web申込袋」を構築し、販売代理店への提供を開始した。光文書院の販売代理店は、全国の公立小学校の教員に「Web申込袋」の利用を促す。同サイトはキャッシュレス決済に対応しており、教員や生徒が現金を扱う必要がなく、業務の負担の軽減につながるとしている。
 「Web申込袋」は、光文書院の販売代理店ごとにカスタマイズができるECプラットフォームだ。全国各地域の学区ごとに、地域の販売代理店が専用のECサイトを構築、光文書院の教材を販売できるようにした。
 光文書院の販売店は、公立小学校の教員に「Web申込袋」のチラシを配って周知する。生徒が授業に必要な教材を購入する際に、教員が「Web申込袋」を使うように促す。ECで購入した商品は、販売代理店からまとめて学校に配送される。
 教材教具の購入についてはこれまで、教員が生徒に申込袋を渡して、現金で回収するのが一般的だった。近年では、現金の回収や管理を負担に感じるという教員や生徒の声も多かったという。同プラットフォームでは、SBペイメントサービス(本社東京都)が提供するオンライン決済サービスを導入している。生徒の保護者は複数のキャッシュレス決済が選択できるため、教員の業務の負担軽減につながるとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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