アディダスジャパン(本社東京都、ポール・ハーディスティ代表)は6月5日から、循環型経済の実現に向けた新たな取り組み「TAKE BACK PROGRAM(テイクバック・プログラム)」を開始すると発表した。当日は、渋谷にあるアディダスブランドコアストアにてハーディスティ代表、トーマス・サイラー副社長のほか、ラグビーの五郎丸歩選手、マラソンの市橋有里選手らが登壇した。
アディダスジャパンでは15年以来、海洋プラスチック廃棄物やビニール製のショッピングバッグなど、さまざまな分野でのプラスチック問題に対して取り組んできた。テイクバック・プログラムでは、全国の直営店のうち14店舗に「Collectors box(コレクターズ・ボックス)」という箱を設置し、ブランド問わず、使用済みの衣類やシューズ、バッグなどを回収する。回収された製品は、パートナー2社の協力のもと、再利用可能なものとリサイクル対象のものに分別される。条件の合致する商品については、裁断・解重合・重合のプロセスを経て、物の状態に合わせてリユース、リサイクルされる。
来年には「アパレルから生まれたアパレル」について発表する予定だ。24年には、製品へのバージンポリエステルの使用を廃止し、リサイクルポリエステルへの完全移行を目指すとしている。
アディダスジャパン/サステナビリティ戦略を強化/コレクターズ・ボックス設置
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