【インタビュー 〈ネット通販売上高ランキング 第90位〉】 サンワカンパニー 山根太郎社長/関東圏へ攻勢をかける

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 ECで建材や住設機器を販売するサンワカンパニーの業績が好調だ。18年9月期の売上高は前期比6.8%増の93億2900万円だった。19年9月期の売り上げは前期比12.5%増の105億円になると予想している。18年10月―19年3月期(第2四半期)の売上高は、前年同期比7.0%増の50億9500万円となっており、まずまずの滑り出しを見せている。「下期でさらに攻勢をかける」と意気込む山根太郎社長に話を聞いた。

 18年9月期の売上高としては、本当は、100億円を目指したかったが、ちょっと残念だった。当社は、27年までの目標として、売上高1000億円、営業利益100億円を掲げている。そのために今期、来期は何をしないといけないのかを、逆算して考えている。18年9月期は自然災害の影響で製造と物流に影響が出て、下期の売り上げを伸ばすことができなかった。良かった点は、17年から開始している関西圏でのテレビCMの取り組みに一定の成果が見えてきたこと。当社の認知度は11.0%から17.5%に高まっており、今期も継続して実施していく予定だ。
 今期は、ウェブでのマーケティングにより力を注いでいく。商品ごとのコンテンツを作成すると同時に、SEO対策にも注力していく。検索で上位に当社が上がってくるように日々対策を行っている。
 コンテンツとしては、住設に関する細かい話も紹介していきたい。例えば、キッチンの場合は「壁づけ」や「アイランド型」など異なるタイプが存在する。そういったこともコンテンツで、一つ一つ説明するようにしていきたい。
 当社の強みは、D2Cならではの利点を生かし、消費者のニーズに応えられることだ。もっといえば、暮らしを変える提案などをダイレクトに消費者に伝えることができる。そうした利点を生かせば、消費者から当社の商品を直接選んでもらうことができるだろう。D2Cの強みを生かした、消費者のニーズに合った商品開発で攻勢をかけていきたい。
 6月中には、ユニットバスの新商品を投入する。実は18年9月期中は、新商品の開発を行わなかった。製造工程から在庫管理、販売までの流れを見直す必要があったからだ。まだ見直しの途中ではあるが、新商品を投入し販促をかけていく。
 18年10月に北関東に倉庫を設けた。関東圏に攻勢をかけるのと同時に物流のリスク分散を図ることが目的だ。関西と関東に一つずつ倉庫ができたことにより、流通は確保できた。あとは販売に注力していくだけだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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