ゲオホールディングス 19年3月期/EC売上高39%増/オムニチャネル化が奏功

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 ゲオホールディングスの19年3月期のEC売上高は前期比39.0%増の103億8500万円だった。サイトの刷新や、オムニチャネル化などが奏功し、売上高が伸長したという。
 同社では、中古携帯やゲーム機器などを取り扱う「ゲオショップ」と、衣料品などのリユース販売を行う「セカンドストリート」という、二つのECサイトの運営を行っている。19年3月期は、両サイトともに、売上高が伸長したとしている。
 18年4月には、ゲオショップをリニューアルした。従来は、商品を掲載するだけのシンプルなサイトだったが、商品カテゴリーごとに分類したり、商品一つ一つについて、紹介のページを作ったりして、「買いやすさ」「見やすさ」を意識したサイトに変えていった。
 オンラインと実店舗の商品の在庫管理を一元化するなどした。在庫情報の一元化により、サイト上での販売機会のロスを減らすことができるようになり、売り上げの伸長につながったという。
 ゲオショップでは、需要が根強い中古のiPhoneの買い取りにも注力したという。実店舗で買い取りキャンペーンを実施するなど、実店舗とECの両面で、買い取りを強化していった。
 一方、セカンドストリートの売上高は前期比35.0%増となったという。リユース市場の需要増に伴い、1万円以上の高価格帯商品の販売が伸びたのだという。特にスポーツ系のブランド商品の販売が伸びたとしている。
 同社は18年4月以降、実店舗でささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)を行えるように順次、設備投資を行っていった。19年3月末時点で、実店舗300店舗前後で、ささげ業務を行えるようにしたのだという。この設備投資により、商品情報の更新がより迅速に行えるようになり、売り上げを伸長させることができたとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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