アマゾンジャパン/配送料の高騰受け/FBAマルチチャネルを値上げへ

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 アマゾンジャパンはこのほど、Amazon以外で売れた商品の保管・発送を行う「FBAマルチチャネルサービス」の手数料の値上げを7月16日から実施すると発表した。アマゾンジャパンは、「近年の輸送およびフルフィルメントにかかるコストの大幅な高騰を受け、増額することになった」と話している。
 「FBAマルチチャネルサービス」では、自社ECサイトや楽天市場などAmazon以外のチャネルで売れた商品の保管・発送を行う。「FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)」を利用するAmazon出品者のみが利用できる。アマゾンジャパンの倉庫にロット単位で商品を納入しておけば、複数のチャネルで商品が売れても、アマゾンジャパンがそれぞれの購入者に、商品を発送してくれる。そのため、発送の手間が大幅に軽減できる。
 今回値上げとなるのは、「出荷作業手数料」と「配送代行手数料」。値上げ幅は、標準サイズの通常配送で最大328円、お急ぎ便で最大312円となっている。合計サイズが200センチメートル未満の大型商品のお急ぎ便では、443円の値上げとなった。(※別表を参照)
 アマゾン出品サービスに詳しいアグザルファの比良益章社長は、「今回は配送料の値上げに伴う値上げだが、Amazon外に送ることを想定したサービスの値上げであることも考えると、出品者にAmazon内での販売に注力させたい意図も伺える」と話している。一方で、「楽天も同様の物流代行サービスを展開することを発表している。アマゾンジャパンが、事業者を囲い込むことに注力していることを考えると、今後も値上げを重ねていくとは考えづらいのではないか」とも話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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