ZOZO 19年3月期/営業利益は21.5%減/PB事業が不振、有料会員も終了

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 ZOZO(ゾゾ)の19年3月期における事業全体の商品取扱高は、前期比19.4%増の3231億円、営業利益は同21.5%減の256億円だった。プライベートブランド(PB=自主企画)事業の不振により、商品取扱高の計画未達、営業利益の減少につながった。ブランドの離脱につながった有料会員サービスは5月末で終了すると発表した。
 事業別の商品取扱高を見るとZOZOTOWN(ゾゾタウン)事業は同18.4%増の3113億5100万円、BtoB事業は同19.6%増の90億1400万円だった。前期から開始した広告事業の売上高は14億2600万円だった。
 PB事業の売上高は、期初計画比86・1%減の27億6300万円にとどまった。PB商品を普及するため、計測用のボディースーツを配布したり、新たに人材を採用したりすることで、コストは増加したが、売り上げは思うように伸びなかった。
 前澤友作社長は、「自ら社内で『新しいことを顧客に受けてもらうなら新しいことは一つか二つに限定した方が良い』と言っていたのに、PB事業は新しいことを盛り込みすぎた。反省している」と振り返った。
 「ゾゾタウン」において一部ブランドの販売停止や離脱の原因となっていた有料会員サービス「ZOZOARIGATOメンバーシップ」は、5月末で終了すると発表した。4月25日に新規会員の受け付けは終了している。
 購入者への還元策としてZOZOCARD(ゾゾカード)事業を刷新すると発表した。ポイント還元率を従来カードより3%増加し、購入金額の5%をポイント還元する新たなクレジットカードを発行する。5月30日から申し込み受け付けを開始する。
 20年3月期における事業全体の商品取扱高は、同13.6%増の3670億円、営業利益は同24.7%増の320億円を予想している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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