消費者庁/シミ解消の根拠なし/健食EC事業者に措置命令

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美白クリーム(アルバニアSPホワイトニングクリーム)の広告表示

美白クリーム(アルバニアSPホワイトニングクリーム)の広告表示

 消費者庁は3月28日、健康食品などを販売するGrowas(グローアス、本社大阪府、菅井直樹代表)に、景品表示法に違反したとして措置命令を行った。美白クリームや食品など5商品において、合理的な根拠がないまま、あたかも美白や痩身(そうしん)効果があるとうたった広告表示を行っていた。消費者庁は合理的根拠を示す資料の提出を求めたが、提出はなかった。一部商品を除き、販売実績のない価格やメーカー希望小売価格の設定がない価格を実売価格の比較対象価格としても表示していた。
 対象となった商品はいずれも自社ECサイトで販売していた。表示期間は商品ごとに異なるが、2017年5月から18年11月。該当5商品の合計売上高は約1億円に上る。
 「塗っただけでシミが跡形もなく消滅」(アルバニアSPホワイトニングクリーム)や、「飲むだけで痩せる」(クレンズスプラッシュ)などの表示を行っていた。広告は現在削除され、販売も一時停止している。
 グローアスは「今後の対応に関しては現在社内で検討中のため、詳細に関してコメントは差し控えたい」(ECサイト運営事業部)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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