楽天/商品の品質管理を強化/ボーケン品質評価機構と連携

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 楽天は1月24日、一般財団法人ボーケン品質評価機構(ボーケン、本部大阪府、堀場勇人理事長)とECモール「楽天市場」の品質管理において連携を強化すると発表した。「楽天市場」で品質管理を徹底することにより、ユーザーが安心して期待通りの商品を購入できる売り場作りを推進する。
 楽天は今後、ボーケンと連携し、商品の品質管理のために、(1)共同モニタリング(2)商品の品質確認(3)ルール作りと啓発─の3点を実施する。ボーケンは繊維を中心とした試験・研究を行う機関だが、今回の取り組みでは、「楽天市場」における衣料品や雑貨、工業品などが対象となる。
 共同モニタリングでは、楽天が顧客からの声を日々確認し、ボーケンは楽天からの共有情報に基づき店舗の表示内容を確認。不適正表示の有無を監視する。
 顧客の声やモニタリングに基づき、調査購入も行う。試買した商品は、ボーケンを通じて品質確認を実施する。楽天は商品の不適正表示などが確認できた場合には、販売店舗に商品情報の修正を促す。調査結果によっては違反点数制度の対象になる可能性もあるという。
 今回の品質管理強化の取り組みは、出店者のコンプライアンス意識向上やEC業界全体の表示適正化を促す狙いもある。今後、「楽天市場」の出店者向けに品質管理の教育を強化する。ボーケンのセミナーへの参加を促したり、セミナーを動画で配信したりする予定だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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