MIL/タップに反応する動画/利用登録が250社突破

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光岡敦社長

光岡敦社長

 MIL(ミル、本社東京都、光岡敦社長、(電)03—5341—4736)は、動画編集プラットフォーム「MIL(ミル)」を提供している。制作した動画は、閲覧者のタップに反応し、商品情報を提示。タップ数、外部サイトへの遷移率、閲覧後のコンバージョン率といった指標で動画効果を分析できる。17年12月に提供を始めたサービスで、テスト利用に際するアカウント登録は無料。18年12月末、登録数は250社を突破した。
 「ミル」で編集できるのは、閲覧者のタップやスワイプに反応する「インタラクティブ動画」。編集時には、商品などにタップ用のタグを付けることができる。タップに対し、商品情報や電話番号などをポップアップで表示する。表示内には購入や架電ができるボタンを追加することもできる。
 タグは対象を追跡して動画内で動く。ファッションショーでモデルが身に付けている洋服にタグを付け、ショーの動画からECサイトへ送客するといった活用事例がある。閲覧者は「知りたい」や「購入したい」といった欲求を、動画を見ながら満たすことができる。
 360度カメラで撮影した動画にも対応。360度動画の場合、1人当たり平均6・3回動画をタップするという。
 ミルは「タグのデザインは『BUYNOW』など自由にデザインできる。タップした閲覧者だけのデータを蓄積し、リターゲティングをすることも可能」(光岡社長)と説明する。
 動画からサイトへの遷移率が約40%、動画を埋め込んだサイトにおける離脱率が12%減少したなどの実績がある。三井住友カードでは、特定のプランにおけるクレジットカードの申し込み件数が20%増加した。
 動画はブランドサイトや、ランディングページに埋め込むケースが多いという。
 「ミル」の利用に際し、会員登録をする必要がある。動画は無料で編集できるが、外部サイトへの公開には費用がかかる。初期費用は5万円(税別)で、月額利用料が1万円(同)のプランなどを用意している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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