〈アマゾン出品者〉 長期滞留はコスト増/FBA料金改定で商品回転率の課題が顕著に

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 アマゾンジャパンは18年12月18日、アマゾンの物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」の料金を、19年2月に改定すると発表した。「在庫保管手数料」は実質値下げとなる。一方、「FBA配送代行手数料」は、最大で264円の値上げとなり、組み立て式の家具などをFBAで販売する事業者には負担となりそうだ。商品一点当たり一律10円がかかる新料金「最低長期在庫保管手数料」も導入される。商品を365日以上預ける場合は、サイズに応じて17・4円〜の「長期在庫保管手数料」が毎月課金されるようになる。アマゾンに1年以上商品を預ける場合は、値下げ分を差し引いてもコスト増となる可能性がある。アマゾン出品サービスに詳しいアグザルファ(本社東京都)の比良益章社長は「長期在庫保管手数料の対象とならないよう、アマゾンでの商品の回転率を上げる必要がある」と話している。

■組み立て家具などは値上げ
 アマゾンジャパンがFBAの料金を値上げするのは18年4月以来。18年4月の料金改定では、商品の出荷作業に関する「FBA配送代行手数料」が92〜140円の値上げとなっていた。
 今回は、「FBA配送代行手数料」「在庫保管手数料」「長期在庫保管手数料」の三つの料金が改定される(別表を参照)。
 FBA配送代行手数料は2月21日以降の出荷分について、変更される。13のサイズ別料金のうち、10サイズについて値上げとなる。3辺の合計が140センチメートル未満20キログラム未満の場合、商品1個につき264円の値上げとなる。組み立て式の家具や家電といった大型の商品が値上げの対象となりそうだ。
 一方、健康食品や化粧品など、通販で最も多いといわれる60サイズ(6辺の合計が60センチメートル、1キログラム未満)の場合では、6円の値下げとなる。
 一方、在庫保管手数料と長期在庫保管手数料については、実質値下げとなる。

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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