リーボック 〈インストラクターで集客〉/インフルエンサーのコミュニティ導入

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
リーボックマーケティング事業本部ブランドアクティベーション/デジタルマーケティング・藤田亜希子シニアマネージャー

リーボックマーケティング事業本部ブランドアクティベーション/デジタルマーケティング・藤田亜希子シニアマネージャー

 ECサイト「Reebok ONLINE SHOP(リーボック・オンラインショップ)」を運営している、アディダスジャパン(本社東京都、ポール・ハーディスティ代表)は、新規会員を獲得する取り組みの一つとして、インフルエンサーマーケティングに注力している。
 今年3月、リーボックが全面的にフィットネスのインストラクターを支援するコミュニティ、「Reebok ONE(リーボック・ワン)」を日本に導入した。ヨガやクロスフィット、ピラテスなどジャンル問わず、フィットネスの指導資格を保有するインストラクターであれば、「Reebok ONE」のメンバーとして会員登録ができる。
 リーボックのグランドアンバサダーには、トレーナーのAYAやモデルの中村アンなどが就任している。
 インストラクターは、会員登録するとリーボック公式フィットネスサイト上で、レッスンやセミナーの参加者を募集することができるため、集客につながる。
 現在、「Reebok ONE」に会員登録をしたインストラクターは約8000人で、うち6割が女性だという。会員特典として、リーボック商品が常に25%引きで購入できるほか、新商品の先行トライアルなどがある。
 インストラクターを会員にするメリットについて、「インストラクターがリーボックの商品を着用することで、レッスンに参加した人は、リアルに商品を見ることができて感想なども聞けるので、商品のPRにつながっている」(リーボックマーケティング事業本部ブランドアクティベーション久保田万美イベントコーディネーター)と話している。
 リーボックの直営店は国内に12店舗とそれほど多くはないが、「店舗ではお客さまがリアルに商品を手にとって体験できる場として、ECサイトとの連携を図っていきたい」(同・藤田亜希子シニアマネージャー)と言う。
 今後の目標について藤田シニアマネージャーは、「フィットネスカンパニーとして、デジタルでのマーケティングにフォーカスしながらも、店舗や顧客、インストラクターの方々など、リアルな部分も大切にしていきたい」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ