ZEALS/EC向けに本格提供/会話型広告でCVR2.7倍

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清水正大社長はチャット内で決済できる「チャットコマース」がトレンドになると説明する

清水正大社長はチャット内で決済できる「チャットコマース」がトレンドになると説明する

 チャットを利用した広告サービスを提供するZEALS(ジールズ、本社東京都、清水正大社長(電)03―5719―2133)は11月1日、会話型広告サービス「fanp(ファンプ)」をEC事業者向けに本格提供を始めた。SNSに表示する広告の閲覧者をチャットに誘導し、対話形式で商品提案できる。EC事業者では、コンバージョン率(CVR)が2・7倍に改善した事例もある。
 「ファンプ」はLINEなどのインフィード広告をクリックしたユーザーに、チャット画面を表示する。選択肢を選んで進む、対話形式の商品提案から決済までを完結できる。人材・保険会社などを中心に導入実績を持つ。
 11月1日、EC事業者向けにトライアルプランの提供を始めた。通常30万円の初期費用を無料にし、50万円の広告運用費(媒体費含む)のみで利用できるようにした。北の達人コーポレーションやキユーピーといった通販企業への導入が決まっている。
 「ファンプ」を利用しているバルクオム(本社東京都、野口卓也CEO)は、対話型の肌診断により自然な商品提案を実現した。導入後1カ月で、チャットからのCVRは5・3%。従来のランディングページを経由した場合の2・7倍に改善した。
 チャットを体験した顧客のフェイスブックやLINEのIDのほか、会話データを取得できる。会話のどのタイミングで顧客が離脱したかを分析すれば、離脱率の軽減にもつながる。
 決済はLINEPay(ラインペイ)と連携することで、チャット内で完結する。導入企業の決済画面をチャット内に表示することも可能で、利用者は決済時にチャットから離れる必要がない。
 ジールズは「プッシュ通知で継続的なコミュニケーションが取れるためLTV向上にも役立つ。チャット内で決済できるチャットコマースは確実にトレンドになる」(清水社長)と力説する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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