メルカリ/法人出品を終了/新品販売不振の声も

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 メルカリは10月31日、一部法人向けに開放していた出品機能の提供を終了した。商品ラインアップの充実を目的に、試験的に実施していた。今後の展開は検討中としている。メルカリは、法人が新品商品を出品することによるユーザーの利用率向上を期待していたが、出品企業からは「思うようには売れなかった」という声が上がっている。
 法人による出品が明らかになったのは6月26日。メルカリがアプリ内でユーザーに対し、法人が新品商品を販売する「公式ストア」の存在を告知した。 
 「セシール(イマージュ)」「コスメランド」「アーバンリサーチアウトレット」「GDOゴルフショップ」など、ファッションやコスメ、ゴルフ用品といった幅広いジャンルの公式ショップがテスト販売していた。
 メルカリは「公式ストアに対するお客さまの需要は確認できた。新品・中古品にかかわらず、欲しいものがあったら『メルカリ』で探すという消費行動があると感じている」(PRグループ)と説明する。
 法人向けに開放しているライブコマース機能は継続して提供している。個人・法人を合わせて1日数千アカウントがライブ動画を配信しており、1時間で数百万円を売り上げるアカウントもあるという。動画配信機能を利用する法人数や法人による流通額は公表していない。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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