〈ソフトバンクとヤフー〉 印決済大手と提携/今秋、新スマホ決済開始

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 ソフトバンク(SB)とヤフーの合弁会社で、決済事業を手掛けるPayPay(ペイペイ、本社東京都、中山一郎社長)は7月27日、インド最大の決済企業と提携し、今秋からバーコードを使った新たなスマホ決済を開始すると発表した。ソフトバンクや「ヤフーウォレット」の顧客基盤を生かして、決済利用者数、加盟店数ともナンバーワンを目指す。
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドなどが出資するインドのPaytm(ペイティーエム)と提携した。ペイティーエムのテクノロジーを活用して決済サービス「ペイペイ」を提供。国内におけるスマホ決済事業を拡大する。
 決済サービスは「ペイペイ」「ヤフージャパン」の各専用アプリで利用できる。決済手段はクレジットカード、電子マネーの2種類から支払い方法を選択してもらう。
 加盟店店舗のレジ付近に提示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る方式(ユーザー読み取り方式)と、ユーザーがスマホ上に提示したバーコードやQRコードを店舗のレジでスキャンする(店舗読み取り方式)方式の二つを提供する。
 ユーザー読み取り方式の場合、店舗側が負担する決済手数料は、開始から3年間無料にする。
 具体的なサービス開始日は公表していない。「ペイペイ」の開始に伴い、現在ヤフーが提供している「ヤフーウォレット」のスマホ決済機能は終了する予定。「ペイペイ」とヤフージャパンのIDを連携させ、「ヤフージャパン」のアプリから「ペイペイ」の機能を利用できるようにする。
 決済事業を手掛けるペイペイは今年6月15日付で設立。7月24日付で「Pay(ペイ)株式会社」から社名を変更した。資本金(資本準備金を含む)は180億円、SBとヤフーが折半出資した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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