年末の12月は通常月の1.5倍程度に注文が増加するという企業も多いファッションEC業界だったが、「遅配があった」という企業は少なかったようだ。年末年始休みが始まる、12月29~1月3日の配送を希望する顧客が多く、配送希望日まで期間が長い商品の出荷については、配送会社から荷受けを拒否されるケースもあったという。配送会社のサービスが行き届かなかった場合に備え、「ECサイトに、商品の配送トラブルに関する事前の表示をしていく」(靴EC企業)と言う企業もあった。
女性用のアパレルやバッグ、靴などを扱うファッションEC企業でも年末は、クリスマス需要やボーナス需要の影響があり、出荷量が増加する傾向があるようだ。
実店舗やECで靴を販売する企業A社では、「荷受けの制限はなかったが、12月初旬から遅配が多く見受けられるようになった。年末年始休みのピーク時には、商品が顧客に届く前にウェブ上の配送ステータスが『お持ち帰り・再配達』になる〝カラ配達〟も発生した」(広報)と話している、同社では今後の対応として、「配送会社の変更や、お届け時に発生する可能性のあるリスクについての表示の追加も検討する」(同)としている。
スーツやカジュアルウェアを販売するB社では、配送会社から、「出荷日から配送希望日まで期間が長い荷物については、受け取りを拒否する」という通告があったという。同社に対しては集荷時間の切り上げ等の要請もあったとしている。
女性用ファッションを扱うmighty(マイティー、本社大阪府)が拠点を置く地域には、
(続きは、「日本ネット経済新聞」1月18日号で)
<EC企業各社 17年末物流状況調査>アパレル・雑貨/指定日配送荷物の荷受け拒否も/ピーク時には「カラ配達」も発生
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