家具や家電などの大型商品を扱う企業では、年末の出荷量増加を見越して、秋口に配送会社から出荷量の大幅な制限を言い渡されたという企業が2社あった。別の2社では、指定日に届かない遅配なども発生したという。一方で、FBAなどの外部の物流サービスを利用して、負担の軽減を図った結果、「混乱がなかった」と話す企業もあった。
家具・家電を扱う企業では、年末には、クリスマスのギフト需要などで商品の購入が増加する。家族の帰省が増える年末年始に向けては、暖房器具や布団の需要も増加するのだという。12月1カ月の出荷量は通常月の2~3倍に増加する企業もある。こうした需要時期を前に、出荷量の制限を言い渡された企業もあったようだ。
家電小売り大手のノジマ(本社神奈川県)では17年中に、それまで取引のあった配送会社から全てのサイズについて荷物1個当たり1.7倍の値上げを求められた。出荷量についても大幅な制限を要請されたという。ただ、年末の配送については、「一部遅配も発生したが、配送会社の変更などを行い対応した結果、16年末と同様の配送ができた」(総務グループ)と話している。
(続きは、「日本ネット経済新聞」1月18日号で)
<EC企業各社 17年末物流状況調査>家具・家電/出荷量の大幅な制限も/外部サービス利用でトラブル回避
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