オークファン/「楽天B2B」を買収/出品企業数さらに拡充

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「楽天B2B」は3月29日にサービスを終了する

「楽天B2B」は3月29日にサービスを終了する

 オークション比較サイトを運営するオークファンは12月7日、楽天が運営する楽天市場の出店店舗向け仕入れサービス「楽天B2B」事業の一部を買収すると発表した。事業を承継するのはオークファンの子会社で、仕入れサイトを運営するSynaBiz(シナビズ、本社東京都、武永修一社長)。商品を供給するサプライヤーの契約を引き継ぎ、仕入れサイト「NETSEA(ネッシー)」の出品企業数を拡充する。
 シナビズは18年3月30日、「楽天B2B」の出店契約を承継する予定。それに伴い楽天は、「楽天B2B」を終了する。シナビズは事業買収の対価として300万円を楽天に支払う。
 「『ネッシー』には4万778社のサプライヤーが登録している。『楽天B2B』の登録サプライヤー数は数こそそこまで多くないが、大手など有力企業が多い。サプライヤーのネットワークを強化することで事業をさらに強化できる。一方、サプライヤーにとっても『ネッシー』には『楽天B2B』の約6倍に当たる32万のバイヤーが登録しており、販路として貢献できる」(田島宜幸執行役員経営戦略室長)とみている。
 オークファンはECプラットフォームにおける取引データを収集しており、サプライヤーにデータを用いたコンサルティングを行っている。「ネッシー」以外にも、BC向けの「ネットプライス」や「OTAMESHI(オタメシ)」などの販売チャネルを持っており、販売チャネルのコンサルティングも可能だという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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