家電量販店のノジマは、大型家電の配送を担当する協力会社への配送料増額を申し出た。支払い料金は平均で17%の引き上げとなった。コストをかけることで、配送サービスの質向上を図るのが狙い。大手宅配会社による配送料金の値上げが進む中、配送を委託する側から配送料金の引き上げを申し出るケースは珍しい。増加したコスト分は商品価格や配送料に転嫁せず、経費削減などで吸収するという。
増加したコストの金額は公表していない。冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの大型家電の配送を担当する、協力会社約20社への支払い金額を増やした。
自社ECサイト「ノジマオンライン」で受注した商品だけでなく、実店舗で受注した商品の配送料も引き上げ対象とした。「協力会社へ利益を還元することで、そこで働く従業員のモチベーションを高めていただく。そのことで配送の質向上につなげ、さらにお客さまに満足いただけるサービスを提供したい」(人事総務部総務グループ)としている。
ノジマ/配送料増額を申し出/サービスの質向上が狙い
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