「ロハコ」出店に手応え/出店者 女性客や単価アップの例増える

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「ロハコ」のファッションページ

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 アスクルの日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」のマーケットプレイスに出店し、新たな顧客層を開拓している事業者が増えている。ロハコでは昨年9月から、在庫を持たずに売り場を提供するマーケットプレイス型の販売方法を取り入れ、ファッション、スポーツ・アウトドア、書籍など新しい商品ジャンルの販売に乗り出している。7月末時点の出店数は107店舗で、商品数は162万点を超えた。ただ、ロハコのマーケットプレイスについての仕組みや情報は一般には知られていない。出店している企業に「ロハコ」のマーケットプレイスの魅力を聞いた。


 アスクルは、「ロハコ」のマーケットプレイスの狙いについて、「出店ストアを増やすことで専門店の品ぞろえを実現し、スピーディーに顧客のニーズに応えられるサイトにすること」(同社)と説明する。ただ、どんな店舗でも出店できるわけではなく、「ロハコの顧客に喜んでもらえる商品を提供してくれる店舗に出店の依頼をしている」(同)。店舗の選定基準や手数料については明らかにしていない。
 アスクルは、顧客接点やECのノウハウも出店店舗に提供していると言うが、実際に出店している店舗はどのように感じているのだろうか。
 ECサイト「ワールドオンラインストア」を運営するアパレル大手のワールドは、昨年9月にロハコのマーケットプレイスに出店。自社サイトの顧客は30~40代の女性が中心で、同世代の女性をメーンターゲットにしている「ロハコ」の顧客層との親和性は高い。
 出店のメリットについて、ワールドは「ロハコは日用品や雑貨を得意としており、アパレルだけのサイトとは異なる層の顧客が獲得できる」(広報課)と話す。
 靴のECサイト「atmos」を運営するテクストトレーディングカンパニー(本社東京都、本明秀文社長)は今年1月に出店。女性への販売を強化したいと考えていたタイミングで出店の話があったと言い、「当社とは異なる顧客層を持っているため、弱い部分を補える」(WEB/EC事業部)と考えた。
 ファッションECのマガシーク(本社東京都、井上直也社長)は10月6日に「MAGASEEK(マガシーク)ロハコ店」を出店した。ファッション分野を強化したいロハコとサテライト戦略を強化したい同社の狙いが一致した。
 出店から間もないが、「衣料品だけでなく、キッチン雑貨の反応もいい。日用品をメインに取り扱うサイトなので、新たな顧客層が購入している」(マガシーク・高橋正浩管理部長)と言う。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月26日号で)

ワールドオンラインストアLOHACO店

ワールドオンラインストアLOHACO店

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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