網易コアラ/小林製薬、キリン堂と提携/中国の大手越境ECが日本製品強化

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
網易コアラの張蕾CEO(写真左から5人目)と国内の提携企業

網易コアラの張蕾CEO(写真左から5人目)と国内の提携企業

 中国のポータルサイト大手・網易(ネットイース)傘下で越境EC事業を行う網易コアラ(本社中国広東省、張蕾CEO)は10月13日、都内で日本ビジネス提携戦略発表会を開催した。中国の越境ECサイトとしてトップシェアを誇るという同社は、製薬大手の小林製薬やドラッグストアチェーンのキリン堂(本社大阪府、寺西豊彦社長)、化粧品の製造販売を行うACRO(本社東京都、石橋寧社長)などと提携し、日本商品の取り扱いを強化する。
 小林製薬やキリン堂、ACRO以外にも、化粧品製造・販売のナリス化粧品(本社大阪府、村岡弘義社長)や、美容院を展開し化粧品も販売するアースホールディングス(本社東京都、國分利治社長)とも提携すると発表した。今回の提携により、化粧品や日用品、健康食品などの取り扱いを拡充する。
 「中国のECはこれまで効率を重視していた。今後の10年間は品質志向のECになるだろう。キーワードは越境ECであり、輸入商品だ。日本には品質の高い商品がある」(張CEO)と見ている。
 中国の調査会社によると網易コアラが運営する越境ECサイト「コアラ」は、アリババが運営する「天猫国際(Tモールグローバル)」などよりも売り上げ規模が大きく、中国の越境EC市場でトップシェアを握っているという。「コアラ」は直販がメインの越境ECサイトで、すでに味の素やミキハウスなど大手メーカーの商品を販売している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ