国際商取引のオンライン決済サービスを提供するペイオニア・ジャパン(本社東京都、根本啓カントリーマネージャー、(電)03―4578―1755)は2月16日、国内での営業活動を本格化すると発表した。同社のサービスを利用すると、越境EC事業者は海外ECモールの売り上げを日本円で受け取ることができる。越境EC市場の拡大に合わせて国内のサービス利用者数を増やしたい考えだ。
ペイオニア(本社米国ニューヨーク州、スコット・ガリットCEO)は米国に本拠地があり、200以上の国・地域で金融サービスを提供している。ユーザーがペイオニアアカウントを開設すると海外の売上金を最短1営業日後に、国内の銀行から日本円で引き出すことが可能になる。為替手数料は取引金額の1~2%と低い。
越境EC事業者へのサービス提供を強化する。ペイオニアはグローバル展開しているアマゾンや楽天、中国の京東集団、東南アジアでサービス展開するLAZADA(ラザダ)など海外ECモールと提携している。国内の越境EC事業者が提携モールで販売した売り上げを、ペイオニアを通して日本円で受け取ることができる。
「日本にはすでに数千のユーザーがおり、東京にオフィスを設立する前に750億円以上の取引が成立している」(ガリットCEO)と話す。
ペイオニア・ジャパンの設立は15年3月だが、国内法人を設立する以前からサービスを利用しているユーザーがいたという。国内の営業を本格化することにより、パートナー企業を増やすとともに、さらなる利用者の拡大を図る。
ペイオニア・ジャパン/国際金融サービス本格化/越境EC事業者に利用促進図る
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