三越伊勢丹/オイシックスと新会社/食品宅配活性化のため設立

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 三越伊勢丹は9月29日、オイシックスと食品宅配事業を行う新会社を設立すると発表した。両社のノウハウを持ち寄り、食品宅配事業を活性化するのが狙い。両社間でプロジェクトチームを発足し、合弁会社設立に向けて協議を進める。新会社の出資比率や設立時期は未定だという。
 両社は以前から、食品宅配において協力関係にあった。三越伊勢丹は13年から、食品宅配においてオイシックスのフルフィルメントサービスを活用したり、オイシックスから野菜を仕入れたりしている。オイシックスは三越伊勢丹グループの百貨店やスーパーなどにリアル店舗を出店していた。
 三越伊勢丹グループで食品宅配を手掛ける三越伊勢丹フードサービスは5期連続で赤字だった。収益化の遅れている食品宅配事業の立て直しが求められていた。
 一方、オイシックスは近年、ネットに加えてリアル店舗での顧客獲得も積極化していた。昨年10月には良品計画出身の奥谷孝司を招へいし、オムニチャネル戦略を強化。食品通販を立て直したい三越伊勢丹と、オムニチャネル戦略を進めたいオイシックスの思惑が一致し、今回の新会社設立に至った。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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