スマートフォン(スマホ)向けECアプリ提供会社が、相次いでテレビCMを展開している。フリマアプリ「mercari(メルカリ)」を提供するメルカリ(本社東京都、山田進太郎社長)は10月11日より第2弾となるCMの放映を開始。ファッションアプリ「iQON(アイコン)」を提供するヴァシリー(本社東京都、金山裕樹CEO)は同25日に、女性向けフリマアプリ「Fril(フリル)」を提供するファブリック(本社東京都、堀井翔太CEO)は同31日に、それぞれ初のCMを放送した。各社ともCMでユーザー拡大という追い風を起こし、新たに展開する収益事業の推進力にしようとしている。
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CMでユーザー急増
メルカリは今年5月にテレビCMの第1弾を放映した。200万程だったフリマアプリ「mercari」のダウンロード(DL)数は、放映後に急増し、現在は500万を超えるまでになった。10月に放送を開始した第2弾CMでは、フリマアプリ最大のDL数をアピールし、さらなるユーザーの獲得を図っている。
ヴァシリーの金山社長はCM放送後、ファッションアプリ「iQON」の会員数が「これまでの10倍のペースで拡大している」と言う。CMでは、ファッションのコーディネートを閲覧できる機能をシチュエーション別に紹介し、これまで「iQON」を知らなかったユーザー層に利用を促している。
ファブリックは、現在放送中のテレビドラマ「ファーストクラス」の出演タレントをCMに起用した。同社が提供するフリマアプリ「Fril」は女性限定のサービス。年代もキャラクターも異なる4人の女性タレントを登場させることにより、幅広い女性層に利用してもらうのが狙いだ。
各社ともテレビCMでユーザーの獲得を促進するとともに、新たな事業展開に舵を切っている。
(続きは本紙11月6日号で)
ECアプリのテレビCM相次ぐ/ユーザー拡大の追い風を収益事業の推進力に
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