【ラーメン店のEC奮闘記】一蘭 物販事業部 EC・CRMチーム 葛城慎哉氏/ライバルは「一蘭」店舗(2024年10月10日号)

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 「当社のおみやげ商品のライバルはお店の一蘭」と話すのは、福岡を拠点にラーメン専門店「一蘭」を展開する一蘭(本社福岡県、吉冨学社長)のEC・CRMチーム葛城慎哉氏だ。約10年前にECを開始し、現在は自社ECサイト、ヤフーショッピングやLINEショッピングなど計四つで展開。小売店や卸などのチャネルがある中、ECは「味」「サービス」「限定品」で差別化を図り、着実な成長を続ける。葛城氏にECの現状を聞いた。

 当社のEC展開は約10年前から。当社の商品は小売店やECショップなどでも購入できる。多チャネル化しており、手に入りやすい顧客接点が強みだ。
 EC事業は差別化がカギを握る。ECならではの限定感で勝負をしている。ECで取り扱う一蘭のおみやげ商品のライバルはお店の一蘭であり、実店舗に負けないようにする。この気持ちを持ってEC運営を続けている。
 当社のおみやげ商品は、味に絶対的に自信があるものしかない。これが一蘭の物販商品の根底になっている。味を追求するあまり、利益は度外視してしまっているのが正直なところだ。まずは、味に自信を持つおみやげ商品を知ってもらうことを優先している。
 実店舗や小売店、卸などあらゆる販売チャネルがある中でも、当社のECの立ち位置をより強固にしていく。そのためCRMの強化に注力している。


■メルマガ配信に注力

 CRMツールはさまざまなものを導入しているわけではなく、メルマガ配信に力を入れている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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