コスメに強いECモールの競争が激化している。ZOZOが運営するコスメECモール「ZOZOCOSME(ゾゾコスメ)」は開設から3年で商品取扱高(GMV)が100億円を超えた。三越伊勢丹が運営する「meeco(ミーコ)」は、百貨店ならではのブランド化粧品の品ぞろえを武器に、テレビCMを放送するなどして利用者を拡大している。25年3月期にはGMVを100億円規模にまで伸ばしたい考えだ。プチプラコスメに強みがあり、コスメに強みのあるECモールにおいて流通規模がトップクラスの「Qoo10」は、ライブコマースやリアルイベントを強化している。若年層の顧客基盤をさらに強化し、国内ブランドの出店もさらに強化したい考えだ。 (2、3面に関連記事)
■ARメイクが強み
ZOZOが運営するコスメ専門モール「ZOZOCOSME」の24年3月期におけるGMVは、前期比約24%増の113億円となった。25年3月期はリピート率を高め、GMVを130億円まで伸ばす計画だ。
強みはデパートブランドや韓国ブランドなどの幅広い品ぞろえに加えて、コスメに特化したユーザービリティーやAR(拡張現実)でメイクを試せる「ARメイク」機能だ。
「ZOZOCOSME 韓国WEEK(ウィーク」やインフルエンサーがメークのこつを紹介する動画など化粧品への興味を駆り立てる企画なども実施している。
ブランドと連携し、ミニサイズの商品をそろえるなど、買いやすさの向上にも注力している。
■SNSにも強み
「ZOZOCOSME」のメインユーザーはZ世代やミレニアム世代だというが、「Qoo10」もZ世代から強い支持を集めている。
「単純な流通額でいえば、コスメECに強いモールとしては、最大規模に成長していると思う」(eBayJapan Beauty&Food 営業本部 部長 米川由満氏)と話す。
(続きは、「日本ネット経済新聞」7月18日号で)
【コスメECモールの競争激化】 ZOZOは流通100億円突破/「Qoo10」は国内ブランド誘致を強化(2024年7月18日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。