大塚家具は来年にもECサイトを本格的に再開する考えだ。記者会見の席上で、本紙の取材に大塚久美子社長が答えた。
11月4日に開催した記者会見は、12月から全国の実店舗で在庫品の売り尽くしセールを行うという内容。セールのネット展開は、データベースの構築などインフラ環境が整っていないため、今回は見送った。
しかし「来年は積極的に展開していく」(大塚社長)と話し、家具のネット通販を再開する意向を示した。楽天市場やアマゾンなど通販モールへの出店については「選択肢としてあり得る」と話し、自社サイト以外の展開も検討している。
同社は、期間限定での開設を予定していた、ベッドカバーや防災用品などを取り扱う通販サイト「IDC OTSUKAオンライン」を常設化している。広報によると、予想よりも好評であるため継続を決めたという。
会見では、従来の高価格帯が中心の商品展示を刷新し、10万~50万円台の中価格帯を中心にしたビジネスモデルに切り替えると発表。来年再開予定の通販サイトでも同様の商品が並びそうだ。
大塚家具は、14年11月に家具・インテリアの「カグーノ」と北欧家具の「モルゲンマルケット」の2つのECサイトを相次いで閉鎖している。
大塚家具/来年、通販再開へ/久美子社長が明らかに
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