楽天グループ(楽天)は22年12月22日、「楽天市場」の店舗が店舗に教えるレクチャー型コンサルティングサービス「楽天NATIONS(ネーションズ)」において、最上位プログラム「スーパーADVANCE(アドバンス)」の提供を開始した。参加店舗は将来的に月商1億円達成を目指す。「楽天市場」の強みである”活発な店舗間交流”をさらに促進し、出店者の売り上げ拡大に貢献する。
■5868店が参加
「楽天NATIONS」は、実績のある店舗(リーダー店舗)が売り上げを伸ばしたいと考えている店舗(チャレンジ店舗)に運営ノウハウなどを教えるレクチャー型コンサルティングサービス。16年4月からサービスを開始しており、これまで(22年12月15日時点)に5868店舗が参加している。
「楽天NATIONS」はもともと、リアルで講座を実施していたが、コロナ禍に入り、オンライン開催にシフトした。オンラインシフト後に開催ペースを月1回から、月2回に増やしている。さらにアクションプランシート(行動計画表)を導入したり、楽天の社員が務める担当ファシリテーターとの面談を設けたりすることで、オンライン開催でもチャレンジ店舗の目標達成率は下がっていないという。
■経営課題解決目指す
今回、新たに提供を開始した「スーパーADVANCE」は、月商1500万~3000万円の店舗が対象になる。6カ月間の講座期間中の達成目標は、「楽天市場」において月商を前年同月比1.3倍にすることだが、将来的には月商1億円の大台を突破することを目指している。
「スーパーADVANCE」のファシリテーターを担当する楽天の相賀香織氏は、「ほかのプログラムと異なる点は、参加店舗さんの経営課題の解決に向けて取り組むこと。講座ではマーケティングやブランディングに関する内容もあれば、組織課題に対して企業文化の醸成や人材の採用・育成にどう取り組むかまで学ぶ。将来的な月商1億円の目標に向けて、事業計画書も作成する」と話す。
「スーパーADVANCE」第1期のリーダー店舗は、「DIY FACTORY ONLINE SHOP(ディアイワイファクトリーオンラインショップ)」を運営する大都(本社大阪府)の山田岳人社長が務める。 「リーダー店舗が教えるというよりは、ファシリテーション(かじ取り)するイメージ。参加店舗同士が教え合うものだ。参加店舗は日商を共有し、日々、それぞれの状況やうまくいった施策を教え合う。そこから刺激や気付きを得られるのが魅力」(大都・山田社長)と話す。
【楽天市場】 月商1億円狙う講座開講/店舗が店舗に教える「NATIONS」拡充(2023年1月19日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。