BEENOS/EC売上が過去最高に/海外向け発送代行が好調推移

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 BEENOSの15年9月期連結業績におけるEコマース事業の売上高は、前期比27・9%増の158億9600万円で過去最高となった。子会社のtenso(テンソー)が手掛ける、海外に商品の発送を代行するEC支援事業が好調だった。海外からの日本商品へのニーズの高さを受け、国内の提携サイト数を増加。配送手段も多様化させた結果、利用者数、流通総額、売上高とも拡大した。
 tensoや、海外用品の日本向けオークションサイト「セカイモン」を運営する子会社ショップエアラインが属するクロスボーダー部門の売上高は同70・2%増の30億9900万円で、営業利益は4億2400万円(前期は1800万円の営業利益)に急増した。
 ブランド品買い取りサービス「ブランディア」を手掛けるデファクトスタンダードが属するバリューサイクル部門の売上高は、同35・0%増の86億2200万円、営業利益は同19・0%増の1億7700万円だった。テレビCMで積極的に宣伝して、買い取り件数が増加。ユーザー数と売り上げが拡大した。
 ネット通販サイト「ネットプライス」を含むリテール・ライセンス部門の売上高は同1・2%減の41億7400万円、営業利益は1億6700万円(前期は7100万円の営業損失)だった。「ネットプライス」は美容・ファッション関連のオリジナル商品の販売が堅調に推移しており、商品粗利率が改善した。
 BEENOSは新興国の事業に投資するインキュベーション事業も手掛けており、前期は売上高が10億円を突破した。しかし、今期はインキュベーション事業において減収減益を見込んでおり、連結業績は増収減益となる見通しだ。
 通期連結業績予想は、売上高が同15・7%増の196億円、営業利益が同15・5%減の10億円、経常利益が同17・2%減の9億5000万円、当期純利益が同27・6%減の6億5000万円としている。
 Eコマース事業の営業利益は同11・5%増の8億7000万円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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