【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第493回 <クラフトビール専門ECサイト「<Better life with upcycle>」> 原料はパンの耳個人・業務用ともに売上伸長(2025年4月10日号)

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クラフトビール各種

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 1923年創業、業務用パンや給食用パンを製造する神奈川県海老名市の栄屋製パン。吉岡謙一専務は、サンドイッチの製造過程で切り落とされるパンの耳を原料にしたクラフトビールを開発し、「Better life with upcycle」ブランドを立ち上げた。開発から現在までの取り組みや反響、今後の展開などについて聞いた。

◆きっかけ・特徴

 栄屋製パンでは、パンの耳を飼料にするなど食品ロスに取り組んできたが、廃棄されるパンから作られた英国のビールのニュースが、商品開発のきっかけになった。
 「サンドイッチ用パンで耳を切る過程で、実に40%もの食品ロスが発生していることはあまり知られていません。生産者の一人として、なんとかこれを社会に還元したいという思いと、その40%が全て家畜の餌として消えていくことにやりきれない思いもありました。クラフトビールを開発する中で助けてくれる方も多く、知らなかったことに触れ、可能性を追求していくことは、大変ですがとても楽しいです。このビールの特徴は何よりもおいしいことで、おいしくて大好きなものの背景にストーリーがあり、それを知っていただくことが私たちの理想です」
 自社工場を作る前にECサイトを開設し、さまざまな施策で反応をはかったという。
 「最初は協力ブルワリーによるOEMで製造し、テストマーケティング的位置づけでECサイトでの販売を始めました。同時に、展示会やイベント出店、異業種の情報収集、新規ブランド立ち上げなど、パン屋として触れたことのない分野を学習しました。そして、飲んでいただいた方々から共感や驚きをいだき、自社ブルワリー開設に至りました」


◆施策・課題

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月10日号で)

<運営会社概要>
【運営】株式会社栄屋製パン
【ショップ開設時期】2022年6月
【EC運営人数】1~2人
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】Shopify
【配送委託先】ヤマト運輸
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

レギュラーを含め常時6種類前後のビアスタイルを在庫

吉岡謙一氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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