【BtoB―ECプラットフォーム】楽天、キーエンスが参入/拡大する市場、加熱する競争(2025年4月17日号)

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楽天グループが開設した「R―biz marketplace」

楽天グループが開設した「R―biz marketplace」

 BtoB―ECプラットフォームの競争が過熱している。楽天グループは今年2月、「R―biz marketplace(アールビズ・マーケットプレイス)」という名のBtoB―ECマーケットプレイスを開設し、試験運用を行っている。ファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーであるキーエンスは4月10日、子会社のメイカーズを通して、工場の自動化・省力化に必要な商品を販売するECサイト「FAオンラインストア」を開設した。BtoB―EC市場は拡大傾向にあるが、新規参入が相次ぐ中、先行する大手事業者は、強みに磨きをかけ、自らのポジションを確固たるものにしようとしている。

 楽天グループ(楽天)は今年2月、法人向け購買サイトの実証実験として「R―biz marketplace」を開設した。「年内の本格ローンチを目指している」(広報)と言う。
 現在は、楽天のOTC医薬品卸販売サービス「ヨヤクスリ」のほか、オフィス用品を販売する「たのめーる」やビックカメラが出店している。研究用機器や計測機器・科学機器を販売するアズワン、工具などを販売するトラスコ中山の「オレンジブック」、アイリスプラザも出店予定としている。
 サービスの特徴は、法人向けサービスとして(1)請求書払い(2)豊富な品ぞろえ(3)最短当日・翌日配送(4)購入で付与する法人ポイントを楽天ポイントに交換可能─などがある。
 BtoB―EC領域では、Amazonが「Amazonビジネス」を展開しており、LINEヤフーグループでもアスクルがサービスを展開している。競合のマーケットプレイスが展開する中、楽天も成長性の高いBtoB市場に参入しようとしているようだ。


■適正価格で提供

 キーエンスの子会社のメイカーズは4月10日、工場の自動化・省力化に必要な商品を幅広く提供するBtoB―ECサイト「メイカーズ FAオンラインストア」の提供を開始した。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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