【ヒットの予感】高機能でろ過水量の多い浄水器/「スーパー・アクアセンチュリー」/PFASに加えて「PFHxS」も除去(2025年4月10日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
「スーパー・アクアセンチュリー」

「スーパー・アクアセンチュリー」

 浄水器や暖房機器、調理機器メーカーのゼンケン(本社東京都、大井誠一社長)は、有機フッ素化合物(PFAS、ピーファス)の中でも有害物質として知られる「PFOS(ピーフォス)・PFOA(ピーフォア)」の除去効果を備えた浄水器「スーパー・アクアセンチュリー」を販売している。同製品は、「PFOS・PFOA」と同様の有害性を持つといわれている「PFHxS(ピーエフヘキサエス)」の除去効果も確認しているとしている。
 「スーパー・アクアセンチュリー」は、浄水能力が高い浄水器だ。遊離残留塩素やクロロホルム、プロモジクロロメタンなど、合計25項目の有害物質が除去できるとしている。
 カートリッジには、鉛除去セラミックを配合した成形活性炭や、高純度粒状活性炭、中空糸膜フィルター、コーラルサンドを採用している。2万2000リットルまで浄水能力を維持することができる。1日30リットルを使用する想定で、2年間使用できるとしている。
 近年話題になっている「PFAS」は、自然界ではほぼ分解されないため、生物や水、土に長く残り、地球規模での汚染が問題になっている「永遠の化学物質」と言われている。発がん性などのさまざまな健康への影響が指定されている。
 国内では、岡山県や千葉県など、全国の地下水や水道水から、政府の暫定目標値を超える値が検出されている。26年4月に、「PFOS・PFOA」が水道法の水質基準項目に引き上げられ、浄水場での定期的な検査が実施されるようになる予定だ。
 ゼンケンの「スーパー・アクアセンチュリー」は、JIS規格が定める除去率規準と、(一社)浄水器協会が定める自主規格基準をクリアしている。
 同社が自主的に行った有害物質の除去試験では、浄水器協会が定める基準よりも、さらに高いレベルでの除去が可能であることを確認したとしている。
 デジタルモニターを搭載しており、使用可能残量とカートリッジの交換時期を表示する。
 「スーパー・アクアセンチュリー」の販売価格は税込9万9000円。カートリッジ代は同2万6000円となっている。レンタルでの提供も行っている。レンタル料金は、カートリッジの交換料金込みで、月々1900円となっている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ヒットの予感 連載記事
List

Page Topへ