【ダイアナ 徳田充孝 社長】新施策を矢継ぎ早に導入/新下着発売、オウンドメディアも立ち上げへ

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徳田充孝社長

昨年2月に徳田社長らによるMBO(経営陣による企業買収)を実施したダイアナ(本社東京都、徳田充孝社長)は、ここにきて矢継ぎ早に新施策を導入している。9月開催の「ダイアナ ゴールデン・プロポーションアワード全国大会(以下GPアワード)」では、「年代別D―Styleコンテスト(以下Dコン)」を初開催。同コンテストでは、全く新しいパターンの新下着も披露した。12月には、オウンドメディアの立ち上げも予定しているという。改革を進める徳田社長に話を聞いた。

新企画Dコンを初開催

 ─9月のGPアワードでは、従来から行っている「年代別ゴールデン・プロポーションコンテスト(以下プロコン)」に加え、Dコンを初開催したが、その目的は。

 徳田 これまで26年にわたって、入会1年以内の新会員しか参加できない登竜門的な位置付けのプロコンを開催してきた。創業30年を迎え、さらにお客さま満足を高め、LTV(ライフタイムバリュー、顧客が一定期間に生み出す利益)を向上させるため、今年から新たに、年数に関わらず参加できるDコンを開催することにした。Dコンは、日本プロポーション協会認定の「ゴールデン・プロポーション倶楽部会員」であることなどが参加資格だ。明確な基準に基づき「長く美を維持する」ことを表彰する企画は他にないのではないかと思う。Dコンの開催には、ダイアナのサービスを利用すれば、それほど無理をせずとも体型を維持できることを証明する狙いもある。

 ─GPアワードを終えて、率直な感想は。

 徳田 5500人が参加したGPアワードが盛況だったのはもちろんだが、前日に開催した、優秀なサロンやロイヤルカスタマーを表彰する式典「プレミアムアワード」の来場者も、8年ぶりに3000人を超えるなど、大いに盛り上がった。全国約800のサロンの内、前年比1割増の550サロンが参加した。

 ─なぜ盛り上がったのか。

 徳田 5~7月に実施した「春のキャンペーン」が盛り上がったからだ。今期(15年12月期)は、前年に消費増税の駆け込み需要があった1―3月期こそ反動で苦戦したが、4月以降は順調に業績を回復しており、客数も前年を上回っている。GPアワードの盛り上がりは、4月以降の好調ぶりを反映したものだといえるだろう。

 ─15年12月期業績の見通しは。

 徳田 毎年、大型キャンペーンを行う10―12月が最も売り上げの伸びる時期に当たるため、期末に決算を締めてみなければ正確なことはいえないが、前期(14年12月期)とほぼ横ばいで着地できるのではないかと見込んでいる。利益的にも増益を確保できそうだ。

 ─MBOから1年半が経過したが感想は。

 徳田 何事にも慌てなくなった。MBO後は残業時間の短縮など労働環境の改善にも取り組んできたが、一定の成果につながっている。来年からは新卒採用も開始する。当社ではこれまで、中途採用を中心に行ってきたが、企業文化を築いていくためには、新卒社員を時間を掛けて育成していく必要があると判断した。長いスパンで経営観なども教育していきたい。人事については、社長直轄の「人財創生グループ」を新設。人財育成の強化にも乗り出している。

 ─他に最近始めた取り組みはあるか。

 徳田 サロンチーフのパートナーなどが参加する「ダイアナ共栄会」という組織を8月に発足し、初会合を開催した。女性であるサロンチーフが真に働きやすい環境をつくるためには、パートナーである配偶者の、ダイアナへの理解が不可欠だ。すでに百数十人に参加していただいており、参加者のみならずサロンチーフからも好評をいただいている。
 同じく8月には、サロンチーフの子息など後継者候補を対象にしたプチビジネススクール「富ヶ谷アカデミー(二世会)」も発足した。8月には初会合を、11月には第2回会合を開催した。社会常識やマーケティング、お客さま満足についてMBAの有資格者らが教えるという勉強会だ。サロンチーフの後継者育成という意味合いもあるが、より広い意味で、人財育成の社会貢献事業としても捉えている。ダイアナが「社会のインフラ」として認知されるようにしていきたいという思いが根底にはある。「20歳になったらダイアナへ」と思ってもらえるようにしていきたい。

続きは「日本流通産業新聞」12月3日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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